日蓮聖人の御遺文


「五大部」
T 立正安国論(りっしょうあんこくろん)

U 開目抄(かいもくしょう)

V 観心本尊抄(かんじんほんぞんしょう)[如来滅後五五百歳始観心本尊抄]

W 撰時抄(せんじしょう)

X 報恩抄(ほうおんしょう)


日蓮聖人は、建長五年(1253)の立教開宗から弘安五年(1282)のご入滅に至るまで、すべての人々に法華経による成仏の教えを伝えるために、六十一年のご生涯を送られました。聖人のご生涯は法難の連続する劇的なご生涯であり、法華経にすべてを捧げられたご生涯でありました。聖人はその間に実に多くの著書や書状(お手紙)を書き遺されております。これら聖人の遺された著書やお手紙などを「御遺文」と呼ぶのでありますが、はじめ、聖人のお弟子たちは「御聖教」と呼んでおりました。のちに「御書」とも呼ばれ、さらに「ご妙判」とも呼び、江戸時代には「祖書」などと呼ばれ、今日に至っております。
聖人の御遺文として伝えられていますものは九百篇以上を数え、その中には多くの聖人の御真筆(ごしんぴつ)が残っているのであります。聖人の御遺文が日本の各宗祖師たちに類をみないほど多く残されていることは、お弟子や信徒の方々の聖人に対する帰依尊崇の念がいかに篤かったかを示すものであり、また聖人から著述やお手紙を賜った方々が、あたかも聖人にあいまみえるような思いで大切に格護され、伝えてきたことを物語るものであります。
聖人の御遺文は、聖人の教学や信仰をはじめ、その生活のご様子やお人柄を知る基本的な文献であるばかりでなく、聖人の門弟の方々の動向や広く当時の社会の様子などを具体的に知ることのできる大変に貴重な資料ともなっております。私たちは、聖人の遺された多くの御遺文を通じて、聖人がどのように法華経をお読みになられたか、また私たちに信仰のあり方についてどのようにご教示くださっているかを知ることができるのであります。これら多くの御遺文の中で、特に主要な著作を「五大部」と呼んでおります。

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